フランス語で生きる
20年フランスで生活して、いま、どれぐらい
フランス語ができるかというと、フランス人並
だと思います。
でも完璧な、フランス語を話せるということ
ではないのです。
いまでも、知らない単語があるし、間違いもします。
日本人のアクセントもあります。
大人になってから習ったので、母国語と同じとは
いかないのです。
例えば、混んだ電車の同じ車両の反対側に日本人
の方が乗っていらっしゃいました。
騒音の中でもなんとなく会話が聞こえてきました。
フランス語だと少し雑音があるだけで、隣の人が
何を言っているのかわからず、聞き直すことが
あります。
子供のときにインプットされた言葉は、文法云々
を越えたところにあるような気がします。
じゃあ、なにがフランス人並みかというと、
自分の言いたいことをわからせることができる、
ということなんです。
このレベルの達するまでに時間がかかりました。
ずいぶん長い間、間違ったフランス語を話すこと
が怖かったのです。
人からなんと思われるかを気にしていました。
ここ数年、人からなんと思われるかを気にすること
が少なくなってきたので、フランス語で生きること
がずっと楽になって、言いたいことはどんどん言え
るように変わってきました。
フランス語で生きる(2) に 続きます。